本線

デュアルキャブコン V3 製作過程
キャブコントロールBOX製作過程を紹介します。

コントロールBOXフレーム製作
 t5.5のベニヤより作成、ベージュの水性塗料
で塗装しています。


パワーポイントで作図した路線図をA4 
2枚に印刷し、貼り付けます。
その上から、キッチン保護用の透明シート
を貼り付け、縁を裏側に折り込んでいます。








フレームはパネルの上下方向反転のため、3つのユニット
に分かれます。ベースユニットと中間ユニットは、フック(中央
写真)で結合しています。
上下反転する時は、中間ユニットのみ逆方向として勾配を
逆向きにします。
上部パネルは、引き抜き蝶板(右写真)で結合しています。

コントロールパネルを裏から見たレイアウト図


回路図

配線については、パワーポイントで、線路配置を裏側から見た図にポイントやスイッチNoを
書き込んだ図面と、エクセルで上の回路図を作成して、作業を行いました。
左側がパネル裏面(左上:ポイント用トグルスイッチ、左下:キャブ選択用スライドスイッチ)、
右側がBOX内(右上:端子台、右下:コンデンサー)を表します。


パネルにスイッチ類を固定したところです。
4連スライドスイッチは、首が長いので、
スペーサーをかましています。



いよいよ配線開始です。ケーブルは10連の
カラーケーブルを中心に使用しました。
動力系は、0.5mm2、ポイント系は0.3mm2
ケーブル使用です。


コネクタとパネルケーブルは、直結せず、
端子台で接続していきます。
その方が、後日の配線変更、トラブル時の
原因追求、が容易になります。

メインスイッチはキースイッチとしました。
持ち出し運転会の時、勝手に運転されない
対策?
キー下のボタンはブレーカーです。


キャブ選択用4連 ラジオボタン
ロータリースイッチの様に切り替え時に他の
回路の影響を受けません。


4連 ラジオボタン 裏面の配線です。
スライド式スイッチは接点容量が小さいので、
2接点を1回路として配線していきます。

ポイント用トグルスイッチです。
シングルポイントは、トグルの方向とポイント
開放方向を一致させます。(左上)
渡りの連動ポイントは、平行方向に[−]マーク
をつけています。

ポイント用トグルスイッチ配線開始です。
2回路あるものは、1回路をポイントコイル用
とし、もう1回路をポイントの開放方向での、
フィーダー回路を選択用にしています。


ターンテーブルのコントロールユニットです。
左右の回転方向にレバーを少し回転させると
その方向にターンテーブルは回転します。
ターンテーブル回転中にレバーから手を離
すと、直後の停止位置でピタリと止まります。

これは、パワーパックを内臓した時用のディレ
クション(走行方向切り替え)スイッチです。
まだ、使用していません。



カトーのポイントコントロールBOXは、右上のヤードセレクタと、ターンテーブルへの入線、
新幹線のポイントを制御します。パネルを上下反転使用することを考慮して、パネルには、
文字や数字を入れず、記号と色で表示をしました。例えば、右の黄色ヤードへ入線する時は
ポイントBOXのレバーを黄色に合わせればOKです。


ケーブルコネクタは、BOX内部に45度の角度をつけて設置しました。
これにより、BOX外部がスッキリしています。
中央下部にあるのが、ポイント・ターンテーブル兼用トランスです。
出力は1Aで、カトーポイント用は16V、ターンテーブル駆動は18V、篠原ポイント用は20Vの
出力端子を使っています。
右奥にスペースがありますが、将来走行用の電源回路を作成するエリアとしています。

篠原ポイントは、アメリカ RIX社製の平型ポイントマシンを使っていますが、確実な動作には
パワーが必要なため、20V交流をブリッジで直流にし、15000μF 35V耐圧の電解コンデンサ
 2個にまず、充電しています。実効電圧20V交流を直流にしてコンデンサーに蓄積すると
約1.4倍の電圧になるため28V以上の耐圧コンデンサーが必要になります。

各ポイントマシンへの放電コンデンサは、シングルポイントは、6800μF 35V耐圧、ダブルの
連動ポイントは 10000μF 35V耐圧のコンデンサで行っています。
高電圧、高電流となっていますが、RIX社製の平型ポイントマシンは発熱などもなく確実に
動作するようになりました。
なお、カトーのポイントマシンへこのような高電圧、高電流を流す必要もなく、またもし流すと
コイルが焼ける可能性がありますので、注意下さい。

カトーのポイントもトグルスイッチにしても良かったのですが、今回はカトーの切り替えスチッチ
をそのまま埋め込んで、コンデンサは使用していません。



完成です